為替市場ではアメリカ大統領選が大きな注目材料になります。候補者の発言や世論調査の結果ごとに、ドル円が大きく動くことも少なくありません。なぜなら、アメリカは世界経済の中心であり、大統領の方針がそのままドルや金利に直結するからです。
では、日本の自民党総裁選はどうでしょうか?
日本の総裁選の特徴
結論から言うと、日本の総裁選はアメリカほど為替を動かす力は大きくありません。
市場が注目するのは「誰が勝つか」よりも、「金融政策や経済政策が大きく変わるかどうか」です。
そのため途中のニュースで相場が大きく動くことは少なく、決まってから一時的に反応するケースが多いのが日本の特徴です。
フルスペック総裁選とは?
今回は「フルスペック総裁選」です。
これは国会議員票だけでなく、全国の党員・党友票も反映される本格的な選挙方式のこと。候補者は全国を回り、政策を訴える必要があります。時間がないときに議員だけで決める「簡易版」と比べて、注目度も高く、市場関係者もチェックしています。
2025年のスケジュール
・9月22日 告示(立候補受付開始)
・9月22日〜10月3日 選挙運動・党員票投票期間
・10月4日 投票・開票 → 新総裁決定
為替トレードの視点
- 告示までは大きな値動きは出にくい
- 選挙戦で候補者が「金融政策」や「財政出動」に踏み込む発言をすれば短期的に反応する可能性あり
- 最も注目は10月4日の結果発表 → 新総裁のスタンス次第で円高・円安に振れることも
- ただし大きなトレンドは結局アメリカの金利や経済指標が主役
✅ まとめ
アメリカ大統領選は途中のニュースから相場が大きく動きますが、日本の総裁選は基本的に「決まってから動く」傾向が強いです。今回はフルスペック総裁選ということもあり、普段より注目度は高めですが、ドル円の本当の方向性を決めるのはやはりアメリカ要因です。

